上沼恵美子「M-1騒動」が笑えない
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上沼恵美子「M-1騒動」が笑えない

漫才日本一を決める『M-1グランプリ』で審査員を務めた上沼恵美子への暴言騒動が炎上した。「笑えない」暴言の主であるとろサーモン、久保田かずのぶらへの批判は当然だが、もとより芸人が芸のないネタで話題をさらったことの方が恥ずかしい。せっかくなので、この騒動を少し真面目に考えてみましょう。

漫才日本一を決める『M-1グランプリ』で審査員を務めた上沼恵美子への暴言騒動が炎上した。「笑えない」暴言の主であるとろサーモン、久保田かずのぶらへの批判は当然だが、もとより芸人が芸のないネタで話題をさらったことの方が恥ずかしい。せっかくなので、この騒動を少し真面目に考えてみましょう。

「二流の噛みつき」もさらり

能無しの暴言芸人たちよ

実に低レベルな芸人魂

論評に隠されていた「真理」

2018年12月2日、「Mー1グランプリ2018」で
優勝し、喜ぶ「霜降り明星」のせいや(左)と粗品
 「M-1グランプリ」って、やはりすごい大会ですね。今年優勝した「霜降り明星」はもちろんすごかったし、「和牛」や「ジャルジャル」も引けを取らなかった。それ以外にも、出演者の発言がネットニュースをにぎわしたり、あるいは行きすぎて炎上しちゃったり(苦笑)。とにかく、この大会は「火力」がすごすぎるんです。私は今回、何かと話題となっている「審査員」について、思うところを書きつづってみたいと思います。
 上沼恵美子さんや、オール巨人師匠という、漫才界の「中興の祖」が両脇を締める。この師匠たちは、芸能界の最前線でバリバリに活躍し続けている。しかも、上沼さんは「見取り図」の漫才評を「前半が古い。私たちがやってきたものと同じ」と新鮮味を求め、新素材を発掘してゆく重要性も説いていた。これは上沼さんが、移ろいがちな大衆の支持を何十年も得てきた根拠、裏付けとも言える一言ではなかったでしょうか?
 今回の審査、吉本以外の立川志らく兄さん、ナイツ塙さん、サンドウィッチマン富澤さんが入ったことで、バランスが抜群によくなりました。富澤さんについては、もはや「笑いの科学者」であり、毎年論文を書いてほしい存在。私が最も応援しているジャルジャルにも、彼らをクサすのではなく「2人の人間が出てくると最強になる」と的確な処方箋を出しておられました。お客さんは芸の向こうにある「人間味」を見に来ているのだと、分かっているからこその発言でしたね。
 塙さんの論評は例えが分かりやすくて、感動レベルでした。「すでに、お客を笑いのレールに乗せているから安心してみれる」「M-1という4分間の筋力が使い切れていない」という言葉の選び方は芸術的だったな。天才・松本人志さんを中心に、M-1の審査員には心底ほれぼれします。皆さん芸能界の最前線で活躍する戦士たち。その審査にはすべて「真理」が隠されています。
 それに比べて、一時の落語コンテストの審査員はひどかった(笑)。古典をやらないと落とすんだから。「新作なんて亜流がやるもんだ」なんて偏見もいいところ。中身を見てよ中身を(笑)。自分が聴いてきた落語のコピーをしたら「コイツは分かっている」という評論家が暗躍していた時代…新しい挑戦なんていらない。発掘する気もさらさらない。古典落語「火焔太鼓」をしたら、「このネタはなかなかできないんだ」と過去の知識をひけらかして、「優勝!」って言ってしまう審査員の多かったこと。
 そういう発言に散々嫌気がさしてきた「落語家」の立場だったからかな? M-1でも、志らく兄さんが一番「発見と発掘」に力を入れたジャッジをしていた気がしました。あっ、見立てが違ってたら、志らく兄さん、ごめんなさい!(笑)。(「桂春蝶の蝶々発止。」zakzak 2018.12.14

3年連続準優勝コンビが断言

「オタキング」の衝撃予測

「西の女帝」のぼやき

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