「ロスジェネ中年」なぜ恐ろしいのか
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「ロスジェネ中年」なぜ恐ろしいのか

バブル崩壊後の経済低迷期に社会に出た今の30代後半~40代は「ロストジェネレーション」(失われた世代)と呼ばれ、貧困や引きこもり、犯罪などが社会問題化している。安倍政権はこうした就職氷河期世代を「人生再設計第一世代」とし、就労支援などを行う方針だが、あまりに深いロスジェネの闇を今さら解消できるのか。

バブル崩壊後の経済低迷期に社会に出た今の30代後半~40代は「ロストジェネレーション」(失われた世代)と呼ばれ、貧困や引きこもり、犯罪などが社会問題化している。安倍政権はこうした就職氷河期世代を「人生再設計第一世代」とし、就労支援などを行う方針だが、あまりに深いロスジェネの闇を今さら解消できるのか。

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 私は2004(平成16)年に大学を卒業して就職しました。最近、ニュースでよく見かける「就職氷河期世代」の最後尾です。政府の定義では、1993(同5)年から04年に社会に出た人々を指します。大卒だと、大体37歳から48歳、高卒では33歳から44歳です。深刻な就職難で、やむなく非正規雇用を選択した人も多い世代です。
経済財政諮問会議であいさつする安倍首相(中央)。左は茂木経済再生相=2019年4月
経済財政諮問会議であいさつする安倍首相(中央)。左は茂木経済再生相=2019年4月
 厚労省の資料では、特徴として「能力開発機会が少なく、企業に評価される職務経歴も積めていない」「就職活動の度重なる失敗により自分に自信が持てない」「現状維持が精いっぱいで今後の展望を抱けない」「正社員就職を諦めている」など、さまざまな課題・問題を抱えています。
 大卒就職率も、直近データの17(同30)年3月時点では77・1%でしたが、就職氷河期はおおむね6割台でした。最後の4年間は50%台半ばに落ち、大学を卒業しても半分強しか就職できませんでした。
 その後の景気拡大期にも、この世代の非正規雇用者数はさほど減りませんでした。就職時には「上の世代の正社員雇用の犠牲」になり、雇用改善期には「年下世代に恩恵が行く」という、雇用の調整弁のような苦難を強いられてきたのです。
 政府はやっと、今月策定する経済財政運営の指針「骨太方針」に、就職氷河期世代を3年間で集中支援するプランを盛り込むようです。この問題に光が当たったことはうれしいですが、その支援プランは「非正規雇用者の資格取得などのスキルアップを支援し、非正規からの正社員転換を官・民で促す」といった対症療法的なものばかり。どうして、就職氷河期世代が生み出されたのか、という反省がまったくありません。
 われわれの世代が就職難を招いたわけではなく、極端にスキルが低かったわけでもありません。たまたま、社会に出た時期がデフレの真っただ中であり、その後も再チャレンジの機会がほとんどなかったことが問題の根本でしょう。であれば、二度とあんなデフレを起こさないように、経済低迷の原因が何だったかを真剣に反省しなければ、将来、また同じような世代が生み出される恐れがあります。
 就職氷河期世代を大量発生させたのは、「景気低迷期にも関わらず引き締め政策ばかりが行われ、財政も金融もデフレ脱却の政策を打てなかった」「労使とも正社員雇用の維持に血道を上げ、コストカットを新卒の採用を極端に絞ることで対応した」「一度就職でつまずいた人の再チャレンジが難しかった」などが、複合的に絡み合った結果だと思います。
 経済失政のツケがいかに恐ろしいか。再び就職氷河期世代を生み出さないためにも、景気を確実に冷やす消費税増税は凍結すべきと思います。(ニッポン放送アナウンサー・飯田浩司「そこまで言うか!」 zakzak 2019.06.12)

支援以前の「そもそも論」

親の悲痛な叫び

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