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赤ちゃんは迷惑ですか?
ネット上でたびたび炎上する話題の一つに子育て論争がある。中でも「電車内でベビーカーをたたむべきか」というベビーカー論争は特に有名である。子育てへの理解が乏しいのか、それとも親のモラルの問題なのか。育児の在り方について考えてみたい。
ネット上でたびたび炎上する話題の一つに子育て論争がある。中でも「電車内でベビーカーをたたむべきか」というベビーカー論争は特に有名である。子育てへの理解が乏しいのか、それとも親のモラルの問題なのか。育児の在り方について考えてみたい。
赤ちゃんは泣くのが仕事

赤ちゃんを飛行機に搭乗させることの是非から、電車内での赤ちゃんの泣き声やベビーカーの使用など、インターネットで度々起こる赤ちゃんをめぐる論争。もちろん母子を擁護する声も多数ありますが、なかには「飛行機に赤ちゃんを載せるときは睡眠薬を飲ませるべき」「抱っこ紐を使え」など、公共の場を利用したいならば、迷惑をかけないための対応を母親がとるべきだという意見も目立ちます。
私見ですが、泣いている子どもを一生懸命あやしている母親を見ると、大変だなと同情しか感じませんが、はしゃぎまわる子どもを放置しておしゃべりに明け暮れる母親に対してはいらだちを感じ、さらに耐えがたくなることもあります。知らず知らずのうちに、母親の対応をチェックして、感情もそれに大きく左右されているのです。
時代も変わり、女性の生き方も変化しています。母親のカタチだって変わって当たり前です。でも、依然と「良き母親であるか」という厳しい目が周囲から注がれ、母親たちもその視線を意識している。少子化問題を真剣に考えなければいけない今、子育てしやすい社会にしていくために、母親に対するイメージや意識を現代にあわせて変えていくことも必要なのでしょう。
赤ちゃんは将来の日本を担う大切な宝物。出産の経験や年齢、性別を問わず周囲の大人が赤ちゃんを温かく見守る子育てしやすい社会を実現するためにはどうすればいいか。解決の糸口をみなさんと一緒に考えたいと思います。(iRONNA編集部 本江希望)
ご存知ですかベビーカーマーク

公共交通機関でのベビーカー利用をめぐっては、周囲の乗客から「通路をふさいで邪魔」「昔は抱っこした」などの不満も少なくない。だが、乗車中にベビーカーをたたむと体勢が不安定になって転ぶ恐れがあり、たたまずに乗れるスペースを求める声も多かった。一方で「周囲に理解があれば必要なかった」という反対意見も根強く、今も論争の一つになっている。