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「文春砲」が許せない
有名人の不倫スキャンダルを数々報じた『週刊文春』が逆風に立たされている。きっかけとなったのは、音楽プロデューサー、小室哲哉の不倫報道だった。「他人の不倫を暴いて誰が得するの?」「もう廃刊しろ」。スクープ連発で話題を集めた「文春砲」はなぜ批判の的へと一変したのか。その深層を読む。
有名人の不倫スキャンダルを数々報じた『週刊文春』が逆風に立たされている。きっかけとなったのは、音楽プロデューサー、小室哲哉の不倫報道だった。「他人の不倫を暴いて誰が得するの?」「もう廃刊しろ」。スクープ連発で話題を集めた「文春砲」はなぜ批判の的へと一変したのか。その深層を読む。
馬鹿ップルには同情しない

小室哲哉さんの引退会見をテレビで見ながら、ひどく落ち込んだ気分になった。自分が生きた20世紀の余韻が、また一つ薄れていくシーンであった。
globeの曲が好きになったのは、グループが全盛を極めた1990年代後半ではなく、それから10年ほどたった、2005年ぐらいのときだった。
最初の結婚生活を終えて数年がたち、離婚騒動も少し落ち着いてきたぐらいの時期で、私も30代後半の独身生活を楽しんでいた。当時よく一緒に飲み歩いていた一回りくらい年下の女性グループの1人が、歌まね芸人として通じるぐらいに、globeのカラオケが上手で、彼女のカラオケがきっかけでglobeが好きになった。globeの曲というのは、メロディー以上に、小室さんの書く純文学的な詩が素晴らしい。
最大のヒット曲である「DEPARTURES」の前半、「ずっと伏せたままの、写真立ての二人…」などまさに1970年代のフォークソング的でもある。若者向けの曲だと思っていた先輩方も、これを機会に、ぜひとも小室さんの歌詞を知ってほしい。
今回に限っては世間もカウンター的な反応で、引退のきっかけとなった週刊誌の醜聞記事を非難する声も多い。大手週刊誌が公器たる役目を放棄していることへの腹立たしさは私もあるが、同時に意外にも醒めた思いでもいた。
タブロイド的なものは数億年前から本能のままに噛み付きを繰り返している「鮫」のようなものだ。あの真っ黒な目の奥に感情は1つもなく、同じ動きを繰り返すゼンマイ仕掛けのようなもの。
それに噛み付かれないためには、「鮫」がいないようなところで泳ぐか、海自体に入らないしかない。今年、この先、誰か有名人の不倫報道があったとしたら、私はそのカップルは「大アウト」だと思う。
毎週のように「鮫」が人を襲う事故が起きている遊泳禁止のビーチで、それを承知でパシャパシャと泳いでいる馬鹿ップルのようなものだからだ。(俳優、大鶴義丹 ZAKZAK 2018.01.31)