佐川長官はなぜ逃げ回るのか
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佐川長官はなぜ逃げ回るのか

産経新聞と東京新聞の論調が正反対なのは分かっていても、この2紙にそろって批判された人は珍しい。国税庁の佐川宣寿長官である。昨年7月の就任以来、一度も記者会見を開いていないこともあって「逃亡生活」と揶揄され、野党からは罷免を求める声まで上がる。徴税トップがこれで本当に大丈夫か?

産経新聞と東京新聞の論調が正反対なのは分かっていても、この2紙にそろって批判された人は珍しい。国税庁の佐川宣寿長官である。昨年7月の就任以来、一度も記者会見を開いていないこともあって「逃亡生活」と揶揄され、野党からは罷免を求める声まで上がる。徴税トップがこれで本当に大丈夫か?

逃げ切りまであと少し

朝日記事の魂胆ミエミエ

安倍総理にとってもオイシイ

安倍首相にも「度量」がほしい

 衆院選後初の特別国会も事実上、8日で終わりです。与党圧勝のおごりか、安倍自民党は当初、実質審議なしの1週間程度の会期を提案してきました。が、われわれ野党が「とんでもない!」と猛抗議した結果、渋々、今日までの約1カ月間の国会に応じたのです。
 そもそも6月に早々に通常国会を閉めてから、野党は幾度となく憲法に基づいて臨時国会の要求をしてきましたが、頑として応じなかった安倍晋三政権。それが、やっと秋になって開会かと思った途端に冒頭の衆院解散です。こうした経緯ですから、実質審議に応じるのは当然なのですが。ただ、1カ月強の会期と言っても途中、安倍首相の外遊で2週間の「中抜き(休み)」。衆参の予算委員会審議もたった4日間でした。
 おまけに、これもおごり高ぶる安倍首相の正体ですが、突然、与野党の質問時間の配分を、これまでの慣例(与党2、野党8)を破って半分半分にしろと主張。これも必死に押し戻して、結局、衆院予算委の配分は与党3・5、野党6・5となりましたが、案の定、これだけ与党の時間を確保しても、その質問は、安倍首相の「よいしょ」や「擁護」「メディア批判」のオンパレード。国会は政府をしっかりチェックして正すのが役割ですから、これでは意味がありません。
2018年2月、衆院予算委で答弁する安倍晋三首相(斎藤良雄撮影)
 そういう中で、大多数の国民が真相解明を望んでいる「森友・加計学園問題」も議論が深まりませんでした。何と言っても、昭恵首相夫人や、加計学園理事長の加計孝太郎氏の証人喚問を与党が拒否したことが大きい。
 安倍首相も、口では「丁寧に」「謙虚に」などと殊勝な言葉を連発しながら、実際は木で鼻をくくったような従来通りの答弁に終始。とにかくかみ合わない「すれ違い答弁」をしていれば、時間切れで終わりという魂胆が見え見えで、これも選挙圧勝で「何をやっても、何が起こっても国民は支持してくれる」と高をくくっている証拠でしょう。
 北朝鮮危機の問題もこんなに深刻化しているのに、野党や国民には「由(よ)らしむべし、知らしむべからず」。こういう危機の時は「与野党の別なく、国を挙げた対応」が必要なのに、この内閣は、他の案件も含め、一回も「与野党党首会談」を開いたことがない。確かに、外交・安全保障は、一義的には内閣、政府の専管事項ですが、「すわ危機!」となった時に、緊急立法や国会承認などの迅速な国会対応をするためには、少なくとも野党でも要路にある一握りの人間には厳重な「箝口(かんこう)令」を敷いた上で、来るべき時に備えた情報提供をすることはあってしかるべきでしょう。
 そういえば、第1次北朝鮮危機(1993年3月~94年6月)の時には、当時の官邸から、野党自民党の幹部には、機密情報がもたらされていたと故橋本龍太郎元首相から聞いたことがあります。安倍首相にも、そのぐらいの度量がほしいですね。(民進党前代表代行・江田憲司、zakzak 2017.12.11

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