滝沢ななえが同性愛を告白した意味
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滝沢ななえが同性愛を告白した意味

元バレーボール選手の滝沢ななえさんが同性愛であることを告白したことが話題になったが、平昌五輪でもLGBT(性的少数者)を公表した選手が多く活躍した。「多様性社会の実現」「差別や偏見のない社会」などと綺麗事の尽きない昨今だが、東京五輪を控えた日本で理解はどこまで進むのか。

元バレーボール選手の滝沢ななえさんが同性愛であることを告白したことが話題になったが、平昌五輪でもLGBT(性的少数者)を公表した選手が多く活躍した。「多様性社会の実現」「差別や偏見のない社会」などと綺麗事の尽きない昨今だが、東京五輪を控えた日本で理解はどこまで進むのか。

明るく受け止めてほしい

告白すれば絶たれる選手生命

「理念」だけではダメ

日本の人権意識は低いのか

問題視する方が問題

2017年3月、スリランカのシリセナ大統領(中央奥)との夕食会であいさつする安倍晋三首相(右)。左は昭恵夫人(代表撮影)
 安倍晋三首相は11月28日の衆院予算委員会で、海外からの賓客をもてなす首相主催の夕食会には同性のパートナーも招待する考えを示した。また、河野外務大臣も同委員会で、天皇誕生日のレセプションや外務省の賓客への対応について「法律婚、事実婚、あるいは同性、異性に関わらず、配偶者またはパートナーとして接遇するよう指示した」と述べた。
 自民党の竹下亘総務会長が党の会合で、天皇皇后両陛下主催の宮中晩さん会に参加する国賓の同性パートナー出席について、「日本の伝統には合わない。私は反対だ」と発言したことを受けたもの。だが、かつてオランド前仏大統領が来日した際、事実婚相手の女性を宮中晩さん会に伴ったこともある。フランスといえばかつて大統領が引退後に実はLGBTだとカミングアウトしたこともある。
 竹下氏はその後、「言わなきゃよかった。反省している」と述べた。世の中、「言ってはいけないこと」と「言わなくてもよかったこと」があるが、この竹下氏の発言は「言ってはいけないこと」のカテゴリーに入るだろう。
 ただ、安倍首相は「自分の主催するパーティーはOK」という言い方をしているが、竹下さんが指摘していたのは、両陛下が主催したとき、どうするかというものだ。安倍首相は答弁をズラしていた。天皇陛下主催の場合に、「私が呼びますよ」とは言えないからだ。
 どちらにしろ、こういうことを問題視するのは、世界的にみると論外だ。海外では、本人が連れてきた人がパートナーということになっている。
 私が経営コンサルティング会社のマッキンゼー・アンド・カンパニーに勤めていた当時、「夫婦でいらしてください」というパートナー参加の会議の招待状には「スパウス(配偶者。女性社員のパートナーは夫)またはファンクショナリ・イクイバレント(機能的同等の者)」と書かれてあった。それがもう30年以上前のこと。男性同士で参加していた人もいた。
 そんな状況なのに、竹下氏は「言わなきゃよかった」というコメントも含め、反省しているとは感じられなかった。こうした政治家の失言が後を絶たない。政治の世界では、企業のように教育で改善するということはない。自民党だけでなく、ほかの党も党員の「常識教育」をまったくやっていない。自民党は戦前の修身教育に匹敵するカリキュラムに熱心だが、自分たちの仲間の常識教育から始めてもらいたい。(経営コンサルタント・大前研一、zakzak 2017.12.11

LGBTとスポーツの未来

それは50年前から始まった

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