日大はどこで間違ったのか
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日大はどこで間違ったのか

「お前らがしっかりしないから!」。ようやくお出ましになった日大学長の記者会見に突如乱入した女性の言葉は、一連の危険タックル騒動を象徴する。遅きに失した日大の対応。日大はどこで間違ったのか。

「お前らがしっかりしないから!」。ようやくお出ましになった日大学長の記者会見に突如乱入した女性の言葉は、一連の危険タックル騒動を象徴する。遅きに失した日大の対応。日大はどこで間違ったのか。

弁護士が徹底検証

「不遜な態度」のなぜ

広報アナリストの視点

言い逃れ体質は絶望的

日大とスルガ銀「失敗の本質」

 スルガ銀行による女性専用シェアハウス向けの不正融資問題と、日本大学のアメリカンフットボール部員が関西学院大学との試合で危険なタックルを行った問題の共通点を探ってみたい。
 共に世間の関心を集めている「事件」と呼んでいい性質の問題だが、全く別のように見えて、少なくとも一つの重要な共通点を持っている。共通点とは、いずれも組織に属する個人が、組織の上役の指示によって、犯罪的な行為に及んだことだ。
 まだ詳細は解明されていないが、スルガ銀行のシェアハウス向け融資では、借り手の預金残高などを水増しして実態よりも信用力があるかのような体裁を作って融資を実行した事例が多数あることが明らかになっている。会社・株主・預金者などに対する背任的行為であって、刑事罰に該当する可能性も十分ある。
 想像するに、この種の融資案件に関わったスルガ銀行の個々の行員は、書類の改竄のような法的にも危ない不正に関わりたくなかっただろうし、何よりも銀行員として信用力に不安のある貸し先に融資したいとは思わなかっただろう。
 事実の全貌は今後解明されるとしても、スルガ銀行の営業方針や経営風土、上司の指示、周囲の雰囲気、個人的な業績の点数稼ぎなどの理由があって、行員は「私もやらないわけにはいかない」と自分に言い聞かせて不正に手を染めたのだろう。
 日大アメフト部で危険タックルを行った選手も記者会見を開いたが、自らやりたくて反則をやったのではないと推察される。こちらは場合によっては、内田正人前監督の刑事責任が問われかねないので、指示の具体的な内容は重大問題だ。
2018年5月25日、アメフト部の選手による反則タックル問題に関して会見する日大の大塚吉兵衛学長。会見前に立ち上がって発言した女性が係員に退出を命じられるハプニングもあった(桐山弘太撮影)
 内田前監督は指示の「解釈の違い」で責任を逃れようとしているかのように見える。例えば「(相手を)ぶっ潰してこい」といった指示なり、監督の明らかな意向なりがなければ、選手は反則に及ばなかっただろう。
 もっとも、選手自身にも「試合に出たい」「後で怒られたくない」といった個人的な利害はあったはずだ。その後、本人は退部の意向と報じられた。熱心に取り組んだスポーツを捨てるとしたら、代償は高く付いたことになる。
 本件で一番スポーツマンらしくないのは日大の内田前監督だ。危険な反則にはすぐに謝罪して当然だし、何を指示したのかスポーツマンなら直ちに正直に言えばいい。説明を避けていた時間は、弁護士と相談するなどしていたのだろうか。
 スルガ銀行と日大アメフト部のいずれにあっても、「組織のため」と「自分の都合」が一致したときに、人間は相当に悪いことでもできることが分かる。もちろん実質トップの者の責任は免れない。加えて、他の組織でも十分起こり得ることだ。(経済評論家・山崎元、zakzak 2018.05.24

やっぱりヒドかった

世論との大きな「乖離」

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