西野ジャパンを奇跡と呼ぶなかれ
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西野ジャパンを奇跡と呼ぶなかれ

「3戦全敗もやむなし」とまで言われた西野ジャパンの快進撃が続いている。サッカーW杯ロシア大会の一次リーグで最強の敵と目されたセネガルとの一戦は、二度も追いつく驚異の粘りをみせた。予選突破は最終戦に持ち越されたが、日本代表の活躍を奇跡と呼ぶのはもうやめよう。

「3戦全敗もやむなし」とまで言われた西野ジャパンの快進撃が続いている。サッカーW杯ロシア大会の一次リーグで最強の敵と目されたセネガルとの一戦は、二度も追いつく驚異の粘りをみせた。予選突破は最終戦に持ち越されたが、日本代表の活躍を奇跡と呼ぶのはもうやめよう。

私たちは彼に騙されていた

シセ監督見切ったり

「熱狂列島」の中で

西野Jには本田が必要

 日本(FIFAランキング61位)は1次リーグ第2戦で、セネガル(同27位)に2度のリードを奪われながら、2-2の引き分けに持ち込んだ。MF乾貴士(30)=ベティス=の1点目の後、2試合連続途中出場のMF本田圭佑(32)=パチューカ=が、値千金の同点弾を蹴り込んだ。執念で勝ち点1をもぎ取り、H組首位(勝ち点はともに4)。28日午後5時(日本時間同11時=ボルゴグラード)キックオフの1次リーグ最終戦で、すでに敗退が決まったポーランド(同8位)に引き分け以上で2大会ぶり3度目の16強進出が決まる。敗れても進出の可能性が残る有利な状態となった。
 なぜ本田は代表に必要なのか。なぜピッチに送り出さねばならないのか。理屈は要らない。ゴールという最強の説得力を持つ男だからだ。「サッカーは最終的には個。誰かの一振りがゴールに入るかだけ。その意見は一切変わっていない」。そう豪語する背番号「4」はこの日もベンチスタート。自らを欠いたチームの戦いぶりに鋭い眼光を送り、監督のように選手たちに直接指示を送った。
セネガル戦でゴールを決め祝福を受ける本田圭佑=2018年6月25日、ロシア・エカテリンブルク(中井誠撮影)
セネガル戦でゴールを決め祝福を受ける本田圭佑=2018年6月25日、ロシア・エカテリンブルク(中井誠撮影)
 コロンビアとの初戦でも同点とされた直後に投入され、CKで勝ち越しゴールをアシスト。ジョーカーの出番はチームの苦境と決まっている。この日も後半26分に勝ち越しゴールを奪われると、直後の同27分にMF香川(ドルトムント)に代わって“降臨”。その6分後の同33分、ペナルティーエリア左サイドでこぼれ球を拾ったMF乾は「中で誰かが詰めてくれればって思って、ダイレクトでシンプルに上げてみました」。クロスは逆サイドにぽっかりと空いたスペースへ。そこに本田がいた。ゴールを守る相手DFの位置を冷静に見据え、得意の左足でネットを揺らした。任務遂行。「(乾)貴士のボールがすごくいいところに来た。外したらまずいシーンだったんで、決められて本当によかったと思う」
 オランダへの海外移籍を皮切りにロシア、イタリア、そしてメキシコと世界の戦場を転々。極東のサッカー発展途上国からやってきて“王様然”として振る舞う本田は、常に反発や摩擦を呼ぶ存在だった。言葉も文化もサッカー観もさまざまなボスや同僚、そして懐疑の目を向けるメディアを、ストライカーでもないのにゴールという“世界共通語”でねじ伏せてきた。運動量が少なく、チーム戦術に忠実でもない。3度目のW杯前には代表不要論も流れた。
 だが文化と言語を共有する母国に対しても、アプローチは変わらない。ゴールこそが、オレのレゾンデートル(存在理由)。日本選手初の3大会連続得点で1次リーグ突破に大きく近づいた。試合後は「本音を言えば、きょう決めたかったがこれがW杯の厳しさ。次が大事なんでね。ただコロンビア戦よりはいい戦いができたかな」と淡々。2戦連続で出した結果がすべてだ。本田大明神の“御利益”の前にはもう、論理的な評価や分析は意味を成さない。W杯で勝ちたいなら、日本には本田が必要だ。(夕刊フジ編集委員、久保武司 zakzak 2018.06.25

この日も渋谷は大騒ぎ

楽観論は捨てろ

西野ジャパンの強さの秘訣

西野ジャパンを奇跡と呼ぶなかれ

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