「炎暑でも高校野球」朝日の二枚舌
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「炎暑でも高校野球」朝日の二枚舌

「運動部のみんな、熱中症『無理』『もうダメだ』の勇気を」。こんな見出しのコラムが朝日新聞に掲載され、ネットで炎上した。その理由は「炎暑でも高校野球」を主催する朝日の二枚舌にあった。「災害級」とも言われる猛暑の夏。誰がための高校野球なのか。

「運動部のみんな、熱中症『無理』『もうダメだ』の勇気を」。こんな見出しのコラムが朝日新聞に掲載され、ネットで炎上した。その理由は「炎暑でも高校野球」を主催する朝日の二枚舌にあった。「災害級」とも言われる猛暑の夏。誰がための高校野球なのか。

誰がための高校野球か

MLBとはここまで違う

「大人の都合」が見え隠れ

人命に優先する大義なし

「ドーム開催」も検討か

 iRONNAは記録的な酷暑が続く中、全国高校野球大会を主催している朝日新聞に、大会時期の見直しやドーム球場での開催の検討などについて5項目の質問をした。朝日新聞広報担当の回答の全文は以下の通り。

 質問①朝日新聞は本紙などで熱中症への注意喚起をしているが、高校野球そのものを問題視しないのはなぜか
 質問②メディアとして矛盾していると思わないか
 質問③この時期の地方大会を含め甲子園大会が高校球児や応援者の健康を損なうとの考えはないか
 全国高校野球選手権大会や地方大会については、これまでも熱中症対策を続けてきました。今年は想定以上の暑さが続いているため、日本高校野球連盟と弊社が協議し、7月19日には選手や応援の生徒らの健康を第一に考えた地方大会の運営を各都道府県高野連に呼びかけ、20日の朝日新聞の紙面でも熱中症対策の取り組みを掲載しています。(質問①~③をまとめて回答)

 質問④夏の甲子園大会の時期変更やドーム球場での開催を検討はしているか
 全国大会をともに主催している日本高校野球連盟とともに、安全で円滑な大会運営ができるよう、様々な角度から検討してまいります。
 
 質問⑤各地の高野連などが独自の熱中症対策をしているが、主催者として統一的な対策をしているか
 日本高校野球連盟と弊社の熱中症対策の呼びかけを受け、地方大会では各地の実情を踏まえ、試合開始時間を変更したり、試合日程をずらしたりしました。ベンチでのうちわや扇風機の使用を認めたり、試合中に給水時間を設けたりする措置をとった大会もあります。応援団についても、勝ち残っている学校には生徒らの熱中症対策を呼びかけ、大会本部とこれまで以上に連絡を取り合うようになっています。全国高校野球選手権大会では例年、スタンドや球場内に医師、看護師、理学療法士らを配置し、選手らの体調管理に努めています。また、球場の観客に向けても水分補給の呼びかけを頻繁に続け、応援団が氷水や飲料水を十分確保できるよう配慮しています。今年は猛暑が今後も続くとみられることから、日本高野連と弊社で協議を続け、8月の全国大会開催中は、試合中でも給水や休憩の時間をとれるようにしたり、ベンチで選手の水分補給量を確認したりするなど、一層の熱中症対策を講じるよう決定し、25日に発表しました。26日付の弊社紙面(東京本社版22ページ)にも掲載されています。気温など気象条件の変化に細心の注意を払いながら、選手や関係者、観客などの健康を最優先に考えた大会運営に努めます。

夏の甲子園で続出?

炎天下のスポーツと精神論

 熱中症による死者が連日出るなど猛暑が続いている。学校の冷房設置補助や原発の再稼働促進など、政府が実施できる対策はあるのか。
2018年7月、気温が上がり、JR渋谷駅前の
交差点を日傘を差すなどして待つ人たち(松本健吾撮影)
 50年前、筆者の通っていた中学は公立だったが、なんと冷房(空調)設備があった。この中学は幹線道路に面しており、騒音対策で二重窓だったので、冷房設備が必須だったのだ。当時は、学校の冷房設備は普通だと思っていたが、後で極めて珍しい例であることが分かった。
 学校設置の規則を調べてみると、学校を南向きに建てろなど、かなり笑えるものがあった。沖縄で南向きに建てたら暑くて大変だろう。その文部科学省では、3年ごとに小中学校などの冷房設備の設置状況を調べている。通常の授業を行う普通教室と専科授業を行う特別教室を合わせた数字だが、1998年には設置率はわずか6・6%だった。筆者の中学でその30年前に冷房設備があったのがいかに珍しいかがお分かりだろう。
 その後、冷房設備は普及し、直近の2017年では41・7%となっている。都道府県別でみると、1位は香川県の92・3%、2位は東京都の84・5%、3位は滋賀県の77・9%、4位は沖縄県の74・3%、5位は京都府の68・8%となっている。一方で、温暖な西日本地方でも、奈良県、愛媛県、山口県、長崎県は10%台であり、地方の対応には大きな差がある。
 家庭でのエアコン普及率が9割以上に達しているので、学校生活でも同じ環境が必要だ。現在の猛暑は生徒の命に関わるほどである。地方政府の予算が問題であるというなら、国の出番だろう。国の財政には問題がないからだ。
 これに関連して、素朴な疑問がある。夏の高校野球のことだ。以前から、どうして炎天下で行うのか不思議に思っていた。これまでの経緯もあって甲子園球場で行われているのだろうが、空調設備のあるドーム球場の方が、どう考えても健康的だと思う。いつか大きな熱中症事故が起こりはしないかと老婆心ながら心配だ。いずれにせよ、炎天下でのスポーツには、常に精神論があるので、合理的思考の筆者は苦手である。(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一 ZAKZAK 2018.07.25

まさに大人の「エゴ」

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