なぜ今、サマータイム導入なのか
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なぜ今、サマータイム導入なのか

最高気温が40度を超えても、さほど驚かなくなったのは気のせいか。こんな猛暑の国で2年後には真夏の五輪が開催される。さすがの政府も、サマータイムの導入を本気で検討し始めたようだが、国民生活への影響が極めて大きいこの議論を拙速に進めてホントに大丈夫か?

最高気温が40度を超えても、さほど驚かなくなったのは気のせいか。こんな猛暑の国で2年後には真夏の五輪が開催される。さすがの政府も、サマータイムの導入を本気で検討し始めたようだが、国民生活への影響が極めて大きいこの議論を拙速に進めてホントに大丈夫か?

そういえば小池さんは?

日本は先進国か、途上国か

もはやリスクしかない!

「五輪ありき」は迷惑千万

 欧州連合(EU)が長年続けているサマータイム(夏時間)の廃止をめぐって今月14日から検討を始めたという。健康への悪影響や、想定されたほどの省エネ効果が得られないことなどが指摘されている。
 フランスでは54%、ドイツに至っては74%の国民が廃止に賛成しているという。執行機関の欧州委員会は、今後全域を対象に世論調査を実施し具体的な対応を決めるが、流れは廃止の方向のようだ。なんともタイミングが悪い。欧米のメディアで今夏の「災害」級の酷暑から東京五輪を懸念する論調が強まり、対策の切り札として安倍晋三首相がサマータイム導入の可否を検討するよう自民党に指示したばかりだ。
2018年8月、日差しが照りつける中、皇居周辺をランニングするランナーら。足下には逃げ水現象が見られた(桐原正道撮影)
 東京五輪組織委員会の森喜朗会長が安倍首相に要請したことがきっかけで来年から2年限定、2時間繰り上げの方向で検討されるとか。これまでも地球温暖化対策や節電のために国会で何度も議論されては頓挫した。サラリーマンなら午後5時退社は2時間繰り上げで3時。まだ暑い盛りで、涼しいオフィスに残って残業した方がマシとなる。
 コンピューターのシステム変更など厄介な問題も生じるため、IT業界は拒否反応を示し、睡眠障害で生体リズムが狂い体調を崩す人が続出すると日本睡眠学会なども危惧している。あるテレビ番組の視聴者調査では6割近くが「導入賛成」だそうでびっくりした。デメリットの深刻さなど何も説明もなしに突然聞かれたら、若年層などは「なんだか面白そう」と賛成するかもしれない。うのみにできる数字ではない。
 五輪で暑さの影響が最も大きいのは何と言ってもマラソンと競歩だ。2時間早いサマータイムになると、午前7時のマラソンはほぼ日の出時刻の現行5時スタートで、7時過ぎにゴールと涼しいうちに終えられる。確かに夏時間がピタリはまって究極の熱中症対策にはなるが、2時間ちょっとのマラソンのために6-8月の3カ月にわたり国民生活が混乱しては本末転倒。政府側からも「国民の日常生活に影響がある」(菅官房長官)と慎重論が聞かれるほどだ。ましてや、競泳などは米テレビ局NBCのご意向通り決勝は午前中とか。サマータイムに米テレビ時間が重なっては、混乱の極みではないか。
 何が何でも五輪ありきで決められては国民は迷惑千万。世界の趨勢に逆らってまで、やるべきことなのか。実際、組織委員会内ではマラソンの午前5時スタートの声も出ていたという。国民を巻き込む前にマラソンのスタートの方を2時間繰り上げれば済む話ではないのか。(作家・神谷光男、zakzak 2018.08.21)

日照時間と消費は関係ない

とりあえずやってみる?

本当の「暑さ対策」になるか?

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