さよなら、安室奈美恵

さよなら、安室奈美恵

歌手の安室奈美恵さんが芸能界を引退した。26年前にデビューした節目の日での引退である。瞬く間にトップスターに上り詰めた彼女の歌や踊り、ファッションは同世代の女性の心をつかみ、社会現象にもなった。「平成の歌姫」と呼ばれた彼女の軌跡をたどりながら、時代を彩るアイドル像について考えたい。

歌手の安室奈美恵さんが芸能界を引退した。26年前にデビューした節目の日での引退である。瞬く間にトップスターに上り詰めた彼女の歌や踊り、ファッションは同世代の女性の心をつかみ、社会現象にもなった。「平成の歌姫」と呼ばれた彼女の軌跡をたどりながら、時代を彩るアイドル像について考えたい。

「ともに生きる」という感覚

富澤一誠が見たラストツアー

ファンは生き方にも共感

「最高のタイミングだった」

「安室を将来の県知事に」

 先週のこのコラムで、9月16日の「安室奈美恵引退の日」に彼女本人が宜野湾で開催される入場無料のイベントに出場するのでないかと書いた。
 私が出演したニッポン放送「垣花正あなたとハッピー!」でもその話題になり、「主催者側が安室は出演しないと言うので、現時点ではあくまでも噂です。しかし取材した結果、ラストはそのイベントにサプライズ登場するのが濃厚とみています。そうなれば『沖縄と歌姫』を印象づける伝説になるのではないでしょうか」と語った。その話に大きくうなずく垣花アナウンサーは沖縄県宮古島市出身で、大学入学まで沖縄で過ごし、ご両親は現在沖縄本島に住んでいるという。
九州沖縄サミット沖縄県主催の歓迎レセプションで歌う安室奈美恵さん=2000年7月
九州沖縄サミット沖縄県主催の歓迎レセプションで歌う安室奈美恵さん=2000年7月
 「沖縄の人間にとって安室ちゃんは特別な存在なんですよ。彼女が90年代に芸能界で大成功して、そのあとSPEEDやDA PUMP、黒木メイサ、満島ひかり、kiroro、国仲涼子、新垣結衣、夏川りみ、山田優、最近では二階堂ふみ…が続いて、沖縄イコール芸能人王国になった。安室ちゃんのおかげで沖縄から最新の歌とダンスが発信されるというポジティブで明るいイメージがついたと思います」
 なぜ引退すると思いますか、と逆に、私が垣花氏に問うと、「肌感覚で言わせてもらうと、彼女の選択は沖縄っぽいんですよね。ここまでやれるだけ頑張った、あとは自分のやりたいことをのんびりやろう。沖縄の人はそういう人生を送る人が多い気がします」。
 ところがそんな話題の中、突如8月22日、安室が冒頭で紹介したイベントの前夜祭に出演することが発表された。BEGINやMONGOL800、平井堅とともに沖縄コンベンションセンター展示棟(最大収容人数5000人)でライブを行うというが、安室が沖縄入りしている以上、前夜祭に入場できなかったファンのためにも、彼女が9月16日のイベントにサプライズ登場する可能性は大きくなったとみていいだろう。
 「一方で、翁長知事に追悼文を送った安室を、弔い合戦となる9月の県知事選に利用する動きもあり、もしも彼女がライブで『翁長さんにお世話になった』と語れば、翁長陣営の追い風になります。また、『安室を将来の県知事に』という声もあり、後輩の今井絵理子が参院議員に当選したことを考えると、いつでも政治家になれるだけの人気はあります」(地元紙記者)
 おそらく安室自身はそんな生臭いこととは無縁であろうし、政治家になるなんて考えてもいないだろう。しかし沖縄はいま、芸能と政治が踊る舞台となっている。(ジャーナリスト・中村竜太郎、zakzak 2018.8.28

翁長氏の前で語った沖縄への思い

小室マジックで変身

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