「石破潰し」安倍人事の皮算用
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「石破潰し」安倍人事の皮算用

第4次安倍改造内閣が発足した。首相自ら「全員野球内閣」と銘打ったものの、ホンネは「石破潰し」の報復人事だろう。とはいえ、政権に課された最大の命題は憲法改正である。長期政権の弊害を憂う声は日増しに高まるが、残り3年の任期で実現できるのか。安倍人事の皮算用を読む。

第4次安倍改造内閣が発足した。首相自ら「全員野球内閣」と銘打ったものの、ホンネは「石破潰し」の報復人事だろう。とはいえ、政権に課された最大の命題は憲法改正である。長期政権の弊害を憂う声は日増しに高まるが、残り3年の任期で実現できるのか。安倍人事の皮算用を読む。

求心力のために「論功行賞」

『紅白』に出ない歌手気取り

桂太郎を超える宰相へ

使命は臆せず改憲断行

2018年10月2日、東京・永田町の
自民党本部に入る安倍首相
 安倍晋三首相の総裁「連続3選」が決定し、安倍政権が継続することが確定した。迷うことなく、臆することなく「憲法改正」を断行してほしいと切に願っている。安倍首相の改憲案は、9条に第3項を追加し、自衛隊の存在を憲法上に明記するというものだ。第2項を従来通り維持することに対する批判があるのは周知の通りだ。第2項では「戦力」の不保持をうたっているために、自衛隊は「戦力」に満たない「自衛力」と解釈されている。この詭弁(きべん)ともいうべき解釈によって、自衛隊が憲法上合憲とされているのは事実だ。そして、「戦力」ではないがために、自衛隊が通常の軍隊とは異なる存在として位置づけられ、多くの不都合も存在している。本来であれば、この第2項を削除し、日本も「戦力」を保有すべきである。
 だが、政治の世界では最善の選択を求めて何も進まないよりも、現状より少しでも状況を改善すべく、一歩進めてみることが大切なこともある。「百年河清を俟(ま)つ」(=いくら望んでも実現しないことのたとえ)ような議論は、政治的議論とは言えない。原理原則は重要だが、原理原則で手足を縛られてしまうのは愚かである。9条に自衛隊を明記することは無駄だという議論もある。すでに自衛隊が合憲とされているのだから、今さら憲法に自衛隊を明記する必要などないというのだ。「確かに、そうかもしれない」と思わせる、ある種の説得力ある議論だ。
 だが、こうした一見もっともらしい議論に欺かれてはならない。多くの国民は驚くだろうが、現在においても多くの憲法学者が自衛隊を「違憲」の存在だと解釈している。日本を守り、災害時には被災者を迅速に救助する自衛隊が違憲の存在と解釈されているのだ。異常事態といわねばならない。憲法学者だけではない。日本共産党も自衛隊を違憲の存在と位置付けている。彼らは自衛隊の迷彩服が気に入らぬとの理由で、自衛隊のイベントを中止に追い込んだりしている。根底には、自衛隊が違憲の存在であるとの解釈があることを見逃してはならない。憲法には、自衛隊に関する記述が皆無である。「戦力」の不保持、「交戦権」の否定が記されている。文字通り憲法を読めば、自衛隊が違憲だと思う人が存在するのもおかしな話ではない。こうしたバカげた状況は改善されねばならない。
 「祖国を防衛する」という、最も高貴な責務を果たしている自衛隊を違憲の存在などと解釈する余地を認めない。それが安倍改憲の最大の眼目だ。自衛隊は絶対に違憲の存在ではあり得ないという、国民の意志を憲法に刻むことには大きな意味がある。繰り返す。安倍首相は迷うことなく、臆することなく憲法改正を断行してほしい。(「日本の選択」 岩田温 zakzak 2018.09.25

一からやり直す余裕はない

第4次改造内閣の裏のウラ

色濃く残る「反エリート主義」

「石破潰し」安倍人事の皮算用

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