猛威を振るう「不謹慎狩り」の正体
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猛威を振るう「不謹慎狩り」の正体

「不謹慎狩り」が猛威を振るっている。大災害などが起こるたびに、有名人らのSNSを攻撃し、誹謗中傷を繰り返す。些細な言動を勝手に「不謹慎」と決めつける異常な現象だが、どうもその正体はごく一部の、しかも孤独な連中によるものらしい。彼らはなぜ「狩り」を続けるのか。

「不謹慎狩り」が猛威を振るっている。大災害などが起こるたびに、有名人らのSNSを攻撃し、誹謗中傷を繰り返す。些細な言動を勝手に「不謹慎」と決めつける異常な現象だが、どうもその正体はごく一部の、しかも孤独な連中によるものらしい。彼らはなぜ「狩り」を続けるのか。

「不謹慎狩り」の正体

ひろゆきの「見立て」

心理学的には「浅い感情」

「仲介者」なきSNS時代

※写真はイメージです(ゲッティイメージズ)
 SNS時代を生きるというのは、どこまでもややこしい。私の周りでも、やはりあの社長さんと女優さんの、SNSセレブ熱愛アピールにイラついている中高年が少なくない。自家用ジェットにイラつくなら、そんなニュースなんてスルーすればいいのにと思うのだが。
 しかし女優さんがお金持ちにひかれるなんてことは、昭和芸能の頃から当然のことである。誰もが知るような有名女優が、某社長の二号さんだったというような伝説もあるくらいだ。さらにさかのぼり、江戸時代の有名な花魁(おいらん)にしても、殿様などが身請けしたのは普通のことで、太古の頃よりの男女の理である。
 私などは、そんな「人類史」にたてついても仕方ないと、はなから諦めてしまうのだが、中高年たちのイラつきは収まらない。
 そのイラつきの構造を考えていくと、やはり週刊誌や新聞などの役割の変化にたどり着くはずだ。昭和の頃の芸能スキャンダルやニュースにはまさにメディアという名のとおり、「仲介者」がいたのである。
 メディアというのは、海外旅行で使う「変圧器」のような機能でもある。読者の気持ちにうまく合うように、元の「電圧」を程よく「変圧」してきた。
 だがこのSNS時代には、元の「電圧」のままで直接伝わってしまうことが多々ある。海外旅行で「変圧器」を使わずに持ってきた電気製品を使ってしまうようなものだ。
 昭和の時代ならば、セレブ熱愛も、メディアがうまく美談として「変圧」して伝えていたものを、SNSでそのまま受け取ると「金持ち自慢」に終始してしまう。そんな時代がこれからも加速拡大していくのだろう。私たち自身が「個人変圧器」を自分自身で持ち歩かないと、疲れてしまう時代になる。
 またそういうセレブな立場にある方々も、立場ある責任として、少し「変圧」してくれればといいのにと思うのだが、これは淡い期待かもしれない。
 だが世間の嫉妬は果てしなく恐ろしい。究極のセレブである、かのマリー・アントワネットがギロチン処刑されたとき、パリの民衆は歓喜したという。(俳優・大鶴義丹、zakzak 2018.10.24

無視する技術を

もはやデマレベル

実名は抑止力にならず

猛威を振るう「不謹慎狩り」の正体

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