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再始動アベノミクスは日本を救えるか
衆院選は事前の予想どおり安倍自民党が圧勝した。解散に至る裏舞台では財務省を押さえ込んで、安倍総理は総選挙に打って出た。しかし、「所得を増やしてくれ」というのが国民の切実な思い。「アベノミクス第二ラウンド」はこれから真価が試される。
衆院選は事前の予想どおり安倍自民党が圧勝した。解散に至る裏舞台では財務省を押さえ込んで、安倍総理は総選挙に打って出た。しかし、「所得を増やしてくれ」というのが国民の切実な思い。「アベノミクス第二ラウンド」はこれから真価が試される。
前田守人の視線

将来に期待がもてるからだ。個人消費が回復し、企業業績が上向けば、税収も増える。
しかし、「近い将来増税しますよ」といわれれば、財布の紐を締めるのが消費者だ。
新政権も経済対策を第一に考え、地方の負担軽減、子育て世代の家計支援、医療・農政の改革などに着手するだろう。
優先すべきは景気回復だとわかっているのだ。アベノミクスに賭けてみようと投票した国民は間違っていない。
注目の日銀人事
市場関係者が注視するのは、来年中に任期を迎える2人の日銀審議委員の後任人事。3月に宮尾龍蔵委員、6月に森本宜久委員が退任する。10月の追加緩和決定では全9人の委員のうち森本委員を含む4人が反対に回ったため、「黒田総裁の意向に沿った人物を、首相官邸が忖度(そんたく)して選ばれる」(第一生命経済研究所・主席エコノミストの永濱利廣氏)との観測が市場に広がっている。
与党圧勝の波紋(ロイター 2014.12.15)
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